ベンチャーフィランソロフィ 地域と共に
共に学ぼう! 共に栄えよう! そして共に在ること。 育み、次世代へ繋ごう!!
5代目として後を継ぎましたが、恥ずかしい話し今思うと当時は何の志もなく、なんとなくだったように思います。唯一不思議に思っていたのが国内産なら北海道、そして輸入大豆を使って納豆を作っていたという事でしょうか。なぜ地元の大豆を使わないのか?当時も農業政策は減反でした。大豆は自家製味噌を作る程度の量しか生産していませんでした。
継いで10年が経った頃、ある程度納豆も作れるようになり、やはり会津産大豆が気になる。農家を数件回り5キロほどわけてもらいましたが、これがひどい大豆で決して売りものになるような代物ではなく、虫食い状態の豆を一つ一つピンセットで摘んでは捨て、そして粒を揃えるためにまた捨て、5キロの大豆が2キロほどしか残らず。ピンセットで大豆を一つ一つ摘みながら思いましたね、こりゃダメかなって。
国の政策、農家の実態を知れば知るほど、無理とわかっていても、それでもどうしても会津産大豆で納豆を作ってみたいという気持ちは年々膨らんでいました。そして4年前(7年前/平成19年現在)、会津若松市農政課より国の減反政策による転作事業として大豆を奨励していきたいので協力して欲しいという声がかかりました。一人じゃ無理だと思っていましたから心強かったです。
酒、味噌、醤油の老舗企業からベンチャー企業など地元企業の有志が集まり、市のサポートと協力のもと、経営者の大先輩方に教えていただきながら活動しています。納豆屋の5代目としてできる事は、福島県産、会津産大豆で納豆を作って日本中の人に食べてもらおうと思っている次第です。会津は米どころ、蕎麦どころで有名ですが、そこに大豆を加えて地域の活性化につなげたいと思っています。当社独自の取り組みをご紹介します。
平成16年9月 平成19年7月改訂
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